教育

ここでは,現在所属している関西大学において取り組んでいるゼミ活動と前職の京都大学大学院において行っていた研究指導の記録を掲載しています。興味のある方はご連絡下さい。

関大生の学びと成長加速プラットフォーム

このプラットフォームは,関大生の学びと成長を加速させることを目的に設置するものです。大きくは,ユニット活動(山田ゼミ),よろず相談所(個人面談),授業科目(正課教育)の3つで構成しています。以下,それぞれの活動内容等を紹介します。関大生であれば誰でも構いません。気になる学生は遠慮なく,問い合わせして下さい(プロフィールのメールアドレスまで)。リーフレットはこちら

1.ユニット活動(通称,山田ゼミ)

ユニット活動は,関西大学の学生が主体となって,自分たちの学びと成長を加速させること,あるいは他の学生の学びと成長が加速することをサポートすることを目指すものです。現段階では,本学の教育開発支援センター(CTL)において推進している「内部質保証を支えるIR/IEプロジェクト」(代表者:山田剛史)と関連づけて行うものとしますが,適宜関連部署等とも連携しながら進めていきます。

この活動は,複数の学生たちから「大学の授業や教育の仕組みについて,学生の声を届けたい」,「学部や学年の枠を超えて,意欲の高い学生と繋がり,互いに成長し合いたい」といった声を受け,何か出来ないかと考え,試行的に実施するものです。日頃,授業等を通じて,多くの学生から同様の声を聞いています。学内にはピア・サポートやLAといった仕組みがありますが,学生たちがより自由に,自分たちのしたいことを出来るよう,緩やかな仕組みの中で展開したいと考えています。

現在,複数のユニットが存在し,それぞれのペースで活動を行っています。学生は,複数の学生(3名以上)で集まってユニットを作ること既に存在しメンバー募集をしているユニットに個人あるいは複数人で参画することが可能です。いずれも面談を経た上で,活動に参画してもらうこととなります。世話人は山田が努め,活動は主に研究室等で行います。ユニットを超えた交流や企画も実施していきたいと考えています。

以下に挙げるような思いを持つ学生の参画をお待ちしています。

(1)関大の教育や学生支援などについて思っていることを大学に伝えたい
(2)広く大学教育や大学生の心理,社会のことについて知り,理解を深めたい
(3)所属学部や学年,単位に縛られず,色んな価値観や考え方,知識を持つ学生たちと深い議論をしたい
(4)後輩学生や他の学生たちの学びや成長の促進に関わりたい
(5)地域社会の課題解決や活性化のためのプロジェクトをやってみたい

活動内容等は,当方のブログでも紹介していきます。
上記に加えて,今回の設置に至った経緯(想い)はこちらの記事にも綴っています。

以下は,現在活動中のユニットです。
氏名・所属・写真の掲載については本人の確認・許諾済みです。

ユニットNo.01「関大をデザインする」

メンバー(5名)

磯崎留菜(社会学部)
加納知華(社会学部)
橋爪優奈(法学部)
森口晴菜(商学部)
森田侑樹(商学部)
 〈2021年度入学生〉

活動時期 2021年12月〜
ユニットについて 2021年秋学期に開講された初年次・PBL科目「プロジェクト学習1(学生生活をデザインする)」(担当;山田)を受講していた学生たちが,大学教育について自分たちの思いを伝えたいということから結成。大学での学びをガッツリ深めていきたいというメンバーもいれば,課外活動やキャンパスライフを謳歌したいというメンバーもいる。
メンバー募集 今の所していない
主な活動内容・実績

・大学教育に対する学生からの提案として,関西大学教育推進部による「教学IR・FD合同フォーラム」(2022年2月26日)において,「関大生からのよりよい学習と学生生活の提案」と題した発表とパネルディスカッションに登壇〈報告資料

・「プロジェクト学習1」の受講学生に対するセミナー・個別相談

 

ユニットNo.02「MOCA(Meet On Creative Academy)」

メンバー(4名)

奥村百香(文学部)→京都大院
井上 優(文学部)→大学職員
岡本碧梨(文学部)→民間企業
中谷汐里(文学部)→関西大院
 〈2019年度入学生〉

活動時期 2022年3月〜
ユニットについて 2021年度春学期に開講された教職科目「カリキュラム開発論」(担当;山田)を受講していた学生たちから,学生の「学び」について学生自身が考え,行動に移せるような組織が必要ではないかという強い思いを受けて結成。単に真面目というだけでなく,色んなことに挑戦したい,成長したいという意欲や行動力も高いメンバーたち。
メンバー募集 今の所していない
主な活動内容・実績

・「カリキュラム開発論」の授業に参加し,受講生への支援に加え,観察・フィールドノーツを作成し,授業担当者にフィードバック

・受講生へのインタビューを行い,良い授業の条件とは何か,授業改善のための知見などをとりまとめたレポート「学生が考える 学生にとって『よりよい授業』に必要な5つの要素」を作成しフィードバック〈フルバージョンリーフレット

SNS Instagram(moca_meet_on_creative_academy_)で活動内容や情報を発信中

 

ユニットNo.03「つよしずし」

メンバー(5名)

なっつ(文学部)
池田楽々(文学部)→民間企業
 〈2019年度入学生〉
福中晴香(文学部)
清水 翔(文学部)
新谷遼平(商学部)
  〈2020年度入学生〉

活動時期 2022年6月〜
ユニットについて 2021年度・2022年度春学期に開講された高年次PBL科目「プロジェクト学習2(吹田市との連携)」(担当;山田)を受講した学生たちの中で,授業(単位)とは直接関係なく,地域(八尾市,本学地域連携センター)から依頼のあった課題(お題)に取り組むべく結成。学生参加型の授業や地域活性化に興味を持つ個性豊かなメンバーたち。
メンバー募集 今の所していない
主な活動内容・実績

・八尾市政策企画部広報・公民連携課の依頼により,八尾市内大型商業施設(アリオ八尾)内2階の八尾市情報発信コーナーの活性化(住民が興味を持ち,足を運んでもらい,市政への理解を深め,生活改善が促されることを目指す)に関するプロデュース活動

・2022年度「地域連携活動に対する補助事業」採択(事業名「八尾市情報発信コーナーの活性化による市民の関与(エンゲージメント)を高める域学連携プロジェクト」)

・2022年度関西大学地域連携センター「<地域で活動する若い力>奨励賞 プレゼンテーション審査会」出場(2022.12.11)

・2022年度吹田市・関西大学連携推進協議会(第39回)「八尾市情報発信コーナーにおける市民の関心を高める展示等の企画・運営」報告(2023.01.27)〈報告資料

・関西大学地域連携センター(2023)『関西大学地域連携事例集vol.6』〈活動報告

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2.関大生のための「よろず相談所」(個人面談)

授業を通して出会った学生から,授業期間中や授業期間後(直後から数年後まで)に「話を聞いて欲しい」「相談したい」といった声を多数受けます。実際多くの学生が研究室に来て面談しています。その内容は多岐にわたりますが,進路選択や学生生活,自分自身についての不安や悩みが多いです。

上のような活動まではなかなか手が出ないけど,話を聞いて欲しい,もやもやをすっきりしたい,元気が欲しい,背中を押して欲しい等といった学生さんは,私まで直接連絡してきて下さい。専門的な心理カウンセリングや就職情報の提供等を行うキャリアカウンセリングではありませんので,その点はご了承下さい。

〈対象〉原則,山田の授業を受講している/していた学生(当該学生からの紹介も可)
〈方法〉事前に山田までメールを送って,日程調整(直前だと難しい場合が多いので余裕を持って連絡)
〈時間〉1回の面談は大体30〜50分,昼休みなどを活用
〈場所〉総合研究室棟4階416 山田研究室
    千里山キャンパスマップ 16番

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3.授業科目(正課教育)

担当している授業科目の全体は,「担当授業」のページに掲載しています。ここでは,主に共通教養教育のプロジェクト型科目について紹介します。特に,1年生でベーシック科目を受講した学生で,もっと発展的でディープな学びと成長を仲間と一緒に実現したい!という人は,ぜひ2年生からのアドバンス科目の受講を検討してみて下さい。詳しくはシラバス参照(検索ページはこちら)。

〈主に1年生〉
・春/秋「プロジェクト学習1(学生生活をデザインする)」…教育系の少人数PBL科目(ベーシック)
・秋「プロジェクト学習1(私をプロデュースする)」…心理系の少人数PBL科目(ベーシック)

〈2年生以上〉 *2023年度から新設!
・秋「プロジェクト学習2(未来の大学を創造する)」…教育系の少人数PBL科目(アドバンス)
・秋「プロジェクト学習2(リーダーシップを開花する)」…心理系の少人数PBL科目(アドバンス)

〈3年生以上〉 *2023年度から科目名称変更
・春「サービスラーニング(吹田市の課題を解決する)」…社会課題の解決を目指す少人数PBL科目

 

京都大学大学院教育学研究科の山田研究室(2015年4月〜2020年9月)

私の専門は,高等教育開発と青年心理です。一番の関心事は,子ども(学校)から大人(社会)へと成長(移行)し,社会の一員として健やかで幸福に生きていくことです。その実現のために,教育機関が果たすべき役割は何か,どのような制度や枠組み,実践や関与(エンゲージメント)が必要なのかといったことについて研究しています(詳細は研究テーマも参照)。理想論やべき論に留まらず,どのように実践に落とし込めるか,どのように関係者の理解を得ながら展開していけるか,推進力となり得る人をどのように育成するかといった点についても,自身が実践の中に入って開発・検証したり,OJTやOff-JTの機会を設けたりするなど,マクロ・ミドル・ミクロの連関や,研究と実践の往還を心がけています。

こうした私の関心やスタンスからも,京都大学大学院教育学研究科高等教育学コース山田研究室には,大学教育の実践的なテーマに関心のある人,大学教職員など社会人経験者も多く,多様性のある中で個性を大切にしながら研究活動・研究指導を行っていました。大学院修了後,あるいは在籍中に大学教職員の職に就くものも多く,これからの日本の高等教育を一緒に盛り上げて行ければと願っています。

異動のため最後まで指導を全うすることが出来なかった,博士後期課程の溝口侑さん,松尾美香さん,河野真子さん,修士課程の中西勝彦さん,大野真理子さん,森山寛さんには中途半端で申し訳ないことをしましたが,みなさんのこれからの人生がより良いものになるよう心より願っています。

修了生

辻 香代(Kayo TSUJI)

博士学位論文(2020年3月)
『母語使用を取り入れた外国語ライティング教育に関する研究』
現職:大阪市立大学大学院文学研究科・文学部(兼任)高等教育研究院英語教育開発センター/准教授

周 孝誠(Zhou Xiaocheng)

修士学位論文(2020年3月)
『大学におけるピア・サポートを中心とした統合型学習支援機関に関する研究』
現職:中国の企業に就職